栂池自然園は、8月末から9月が狙い目!
お盆をすぎると空気が澄んで秋の気配を感じる栂池自然園ですが、「実は8月末〜9月中旬頃がいちばんおすすめの季節なんです」と自然園関係者は口を揃えます。まだまだ夏の花が残り、そしてアプルスの迫力ある景観が楽しめる季節。加えて、栂池自然園で山の一夜を過ごせば、「頭上に天の川」なんですって! これは、もう見逃せません!
下界は残暑でも、雲上の自然園には別世界が広がる!
「8月下旬になると栂池自然園もめっきりと秋の気配になりますが、まだまだ夏の名残の花を見ることができます。トリカブトや、シシウドの花が湿原を彩ります」
というのは栂池ビジターセンター・猪股崇志さんの話。
空気が澄んでいるので、「白馬岳の山頂が迫ってくるような感動的なパノラマ」なんだとか。
入口の栂池ビジターセンターから1時間30分ほど歩いて、展望湿原まで歩けば、白馬大雪渓や後立山連峰を一望に。
双眼鏡を持参すれば、空気の澄んだ初秋だからこそ大雪渓を登る登山者をハッキリと確認できます。
夏の花が残る、空気が澄んで景色がクリア、そしてここからが重要なポイントで、「人が意外に少ない!」(つまりは穴場で狙い目ということに)。
さらにいえば、栂池自然園の入口にある栂池山荘に宿泊すれば、朝夕、静寂の自然園を独占することができます。
「お盆くらいになると、天の川が早い時間に真上に来るんです。ですからお子さんでも眠くなる前に天の川を眺めることができます。夕焼けや朝日なんかも日に日にきれいになりますから・・・」
と栂池山荘支配人の吉澤賢一さん。
栂池山荘に泊まれば、頭上に天の川が輝く!
地球は、太陽の周りを一年かけて一周。
天の川の位置も1日で4分、1ヶ月で2時間も早まってしまうので、ある日の22:00に見える星座が1ヶ月後の20:00に同じ位置に見えることになります。
「真上の空には天の川を挟んでベガ(織姫)とアルタイル(彦星)、そして白鳥座のデネブからなる「夏の大三角」が輝きます」というのが8月〜9月。
9月上旬の20:00には、ベガがほとんど真上にという絶好の「天の川観賞の時期」ということに!
栂池山荘から数歩歩くだけで星空観賞はできますが、懐中電灯で水芭蕉湿原の木道あたりまで歩けば、もう、感涙の星空を見上げることができるでしょう。
9月中旬の連休前の金曜日を除けば、「土曜を含め、まだまだ空きのある日も多いので、早めにご予約ください」(栂池山荘・吉澤支配人)。
最低気温がすでにヒトケタという栂池自然園。
残暑にうだる下界を抜け出し、雲上の別世界(まさに「いちばん美しいところ」)を体験するのに最高のロケーションです。
「栂池山荘じゃ、もう夕食には鍋出してますから(笑)」という涼しさなので、双眼鏡とともに防寒具の用意もお忘れなく!